どんなにできないことがあっても今の自分が最高
10年前に海外生活を始めて、何度も思ったこと。
私って、こんなに何もできないんだっけ?
国が変わって、言葉が変わると、スーパーで買い物をすることさえも難関でした。
最初の駐在国である韓国では、「お米はどこにありますか」という一文を覚えて、ドキドキしながら店員さんに聞くと、2種類の袋を持ってきました。
何かを一生懸命聞いてくれるのだけど、ちっともわからない。一か八かで選んだものを炊いてみると、「もち米」で、そのご飯をくちゃくちゃと噛みながら、白米も満足に変えない悔しさと情けなさも一緒に噛み締めたものです。
そんなことの連続で、今日まで過ごしてきました。
仕事をすれば、自分がちゃんとできることをわかってもらえるはずだ。
2度目の駐在国である中国では、企業でインターンとして働きました。でも、言葉の壁が立ちはだかります。本当はもっとできるはずなのに、というもどかしい思いから解き放たれることはありませんでした。
そして、3度目の駐在国である、米国。
本格的に子育てが始まり、働くこともできず、家庭の中だけで時間が過ぎていく自分の存在が、どんどん小さくなっていく気がしました。
私には何ができるのだろう。
過去の自分より、今の自分の方が劣っている。
そんな悲しい気持ちで、自信を失ってしまったのです。
でも、本当は全く違いました。今の自分は、過去の自分とは比べ物にならないくらい、成長していました。
それは、海外ならではの経験…よりも、もっと大切なもの。
「たくさんの感情を味わったこと」。
できない自分に対する悲しみと苦しみ、失望と怒り。できなかったことができるようになった喜びと感動、自信と感謝。
この生活だからこそ、湧き上がるたくさんの感情に振り回されながら、何とか調整して今日まで来れた。
それこそが、私たちの大きな成長であり、この先の未来を必ず支えてくれる。
だから苦しい今も、こう信じて。
いつだって、今の自分が最高!