歳をとることで過ぎ去る時間を直視するのが怖い
更新日:8月7日
私は昔から、歳をとることにとても後ろ向きでした。過ぎ去った10代、20代、30代を振り返って、あの時は良かったと思いを馳せるのです。
その理由は、今思えば、いつも余力を残して物事を行っていたからだと思います。本気を出せばできるけど、今は出さない。
本当は、本気を出して失敗したときの情けない自分を見たくなかったのです。その余力を残すやり方は、歳をとることへのプレッシャーとなりました。
本気を出してこの歳になっていたらできていたはずのことが、実際にはまだできていない。
その焦りを感じるために、歳をとり、過ぎていく時間を直視するのが嫌だったのです。
そんな私が、10代から常に考えていたこと。それは「歳を重ねても楽しくできる仕事を持つ」。ずっとキラキラした私の夢でした。
人生の中で.いつか何かの転機が訪れて、職を見つけて、その道のプロフェッショナルとして大成してる自分を想像する。希望に溢れた夢でした。
しかし42歳になったとき、鏡の中の自分を見て、それはもう以前のように輝く夢ではないと、突如悟ったのです。漠然と願っているだけでは、何も起こらない、現実。
どこかの誰かが何かのチャンスをくれて、あの時こうしたから、私は成功しましたと笑う自分を頭の中で想像しているだけで、結局何も起こらないまま、疲れた顔を鏡に映している、この現実。
このままでは、これからもきっと何も起こらない。ただ歳を重ねていくだけ。
そういう強烈な恐怖に襲われたのです。
そんな混乱の中で藁をも掴む思いで始めたコーチング。自分の内面を言葉にしていくうちに、私は少しずつ落ち着きを取り戻していきました。そして歳をとる恐怖を、再びコーチという夢に変えることができた。
悩み苦しんだ経験こそが、武器になる。
歳を重ねることが、価値になる。
私が50代になるときは、もう40代を振り返ることはしない。
だって、今、私には全力で挑戦していることがあるから。