自分だけの船で、私も海に漕ぎ出したい
更新日:8月7日
駐在員の夫について、海外生活が始まってから10年。外国で、何にも変えがたい経験をたくさんしました。
しかし、駐在生活は夫の仕事が常に中心です。夫の会社の規則に従い、就業ビザの有無、居住国、居住地域、滞在期間、移動時期。私は、与えられた条件の中で生活してきました。
その中で、子育てが始まります。外国での子育ては遊ぶ場所、遊ぶ人、子供の学校、送り迎え、異国の地で、とにかく子供が安全に、できるだけ楽しく過ごしてほしい。
その一心で、気づけば子供の一挙手一投足に私も一喜一憂する日々。この状態のまま、コロナ禍で四六時中一緒にいると、私の精神は疲弊していきました。
もう、自分のことを考える余裕がない。
この時間が永遠に続くのかと思うと耐えられない。
…いや、永遠には続かないよ?
どこからか、そんな声が聞こえてきたのです。
それまでの状況を例えると、私はずっと港でせっせと船作りをしていました。「あなたの持ち場はここです」と決められた場所で、穴が空いたら埋めて、ネジが外れたら止めて、一生懸命、船を作っていた。
でも、いずれその船に乗って、子供たちは飛び出します。思い思いに帆を張り、風を読み、船を自分で修理しながら、大海原に漕ぎ出していく。
いってらっしゃい。気をつけてね。
…で、私はどうする?
船を見送った私は、どうするの?
その船を、ずっとずっと目を凝らして追い続ける?彼らが帰ってくる日のために、港をせっせと整えておく?
どの選択も素晴らしい。
私の希望はこうです。
私も、自分の作った船で海へ漕ぎ出したい。
人生の最後の日まで、
自分の力で、
自分だけの船を漕いでいたい。
そのためには、どうしたらいい?
今から、その船を作り始めるんだ。