駐在を機に仕事を辞めて自信を失っている人へ
更新日:8月7日
私はずっと「自分の肩書き」を欲していました。
「高校生」の私
「大学生」の私
「〇〇会社」の私…
その「肩書き」があれば、自分が何者であるかを、すぐに他者がわかってくれる安心感があったからです。
しかし、夫の仕事で海外に渡る際に、その大事な肩書きである「〇〇会社」を外すことになります。
私は狼狽しました。自分の名前を言ったところで、一体私が何者なのか、誰にもわかってもらえない。私がこの世の中で、自分の存在を表す言葉を失った、と大きなショックを受けました。
そのうち自分自身ですら「自分は何なのか」がわからなくなっていきました。
「〇〇の妻」「〇〇のママ」という肩書きでは、満足できない。社会の中の1人の個人としての肩書きが欲しい。
その思いにとらわれた毎日は、とても苦しいものでした。なぜなら、自分のいる環境によって、かつての「〇〇会社」という肩書きが得られなかったからです。
そんな時期を長く過ごすうちに、海外駐在生活も10年になりました。そして気づいたのです。今の私にもちゃんと肩書きがあるということに。
それは、
「海外に住んでいる」自分
「海外で家族を支え、子育てをしている」自分
なぜ、それに気がついたかと言うと、日本に一時帰国して「お住まいはどちらですか」と聞かれたときに、「海外です」という私の一言を聞いて、相手の方が「すごいですね。大変でしょう」と言ったからです。
肩書きを失うきっかけとなった、今の海外生活。仕事もなく、子供もわからず、簡単なこともできない異国での生活。何もすごいことはないと思っていた、淡々と進む日常生活。
それがまさか、今の自分を表す大事な肩書きになるとは思いもしませんでした。
こんなふうに、自分の大事なものを外的な要因で辞めざるを得ない立場の方、それをとても辛いと感じている方がいたら、このようにお伝えしたいです。
大事なものを失ってから過ごす時間が、あなたの次の新しい肩書きになります。
自信を失う経験さえも、ある人にとっては、信じられないくらいすごいことだから。
さあ、前を向いて一緒に進もう。